妊娠していても暇な時間を持て余し、少しでも家計の足しになるようにお金を稼ぎたいと思っている人が増えています。
妊婦さんでも雇ってくれるアルバイトやパートを探して働く人もいますが、通勤の問題や仕事内容の制限などを考慮すると、妊婦さんを積極的に雇ってくれる職場が少ないというのが現状です。
そういったことから、妊婦さんが家の外で働くよりも、在宅で働くことが注目されています。
在宅で働いたことのない妊婦さんは、家で働く在宅ワークとはどんなものか、内職とはどのように探して始めればいいか不安に思っている人も多くいます。
そこで今回は、
・内職と在宅ワークってどう違うの?
・内職と在宅ワークの仕事の探し方が知りたい!
といった方に、妊婦さんに適した在宅ワークとはどんなものがあるのか、内職の探し方などについて詳しくご紹介します。
妊婦さんが在宅ワークに適しているわけ
妊娠していても、体調も安定して元気いっぱいの妊婦さんがたくさんいます。
妊娠初期などは多くの妊婦さんが悪阻の症状で苦しめられますが、安定期に入ると今までの体調の悪さがウソのようになくなり、元気な妊婦さんが増えます。
体調がよく、精神状態も安定していると人は何か活動をしたくなるものです。特に専業主婦で子供もまだいない妊婦さんは、自由な時間がたっぷりありますので、何とか時間を有効に活用したいと考える人が多いのです。
時間を有効活用したいのであれば、趣味や自分自身のスキルアップのために勉強するという時間の使い方もありますが、赤ちゃんが生まれてくる将来のことを考えると、やはり少しでも金銭的に余裕が欲しいものです。
しかし、余った時間にしっかり働いてガッチリお金を稼ぎたいと思っても、妊娠している自分の体を思うと、思い切って働くことができないというのも事実。
妊婦さんが一番考えるべきことは、お腹の赤ちゃんや自分の体の健康のことであって、仕事のことではありません。
自分の体に負担をかけてまで働くというのは、本来はするべきことではありません。そこで、妊婦さんが働く仕事として注目されているのが在宅ワークです。
在宅ワークは文字通り「家」で仕事をするので、通勤の手間も心配もありません。満員の通勤電車に長時間揺られて出勤する必要がありません。
また、妊婦さんは突然体調が悪くなる日があったり、体調が心配で病院に予定外に通院することもありますが、そんな時でも在宅ワークだと自分の自由な時間を使って仕事をすることが基本ですので、誰に気兼ねすることなく、他の時間に仕事をすることができます。
家で仕事をするので休みも時間も自由、服装も自由、他人に対する気づかいもいりませんし、仕事をする体勢も自由です。
肉体的にも精神的にも、時間の制約にもストレスが少ないので、妊婦さんには在宅ワークが適しています。
内職と在宅ワークは厳密には違う
内職と在宅ワークはどちらも自宅で働くことのできる仕事という点では同じですが、厳密にいうと中身が異なります。
その違いについてご説明していきましょう。
内職とは
家で働く職種に内職があります。昔は、家で行う仕事のほとんどが現在でいう内職でした。
昔から内職というのは、製造業などを行う事業者から原材料を預かり、家で加工して納品するというもので、その手作業に対する工賃を収入としています。
加工に関しては、部品を組み立てたり、縫製したり、梱包したり・・とさまざまな種類があります。
一度にダンボールなどに入った部品を業者から預かり、何百、何千という単位で作業をします。
一つ仕上げることに何円という具合に単価が決まっていて、期日までに作業済みの商品を納品します。収入は完全出来高性である場合がほとんどです。
内職を請け負う人は、製造業者の労働者であり、内職を行う人は製造業者の工場で作業するのではなく、自宅で作業を行う労働者という捉え方です。
このため、工賃として支払われる賃金は、商品を納品すると1ヶ月以内に雇用主が計算して支払われます。
内職は安い加工賃で家で働く仕事というイメージがありますが、家内労働法という国の定める法律によって、工賃の最低額や衛生、安全面での最低基準がしっかり守られています。
在宅ワークとは
パソコンやスマートフォンなどの、電子機器の普及が在宅で行う仕事の幅を大きく増やしました。
今やパソコンは若い世代のいる家は必ずあるツールですし、スマートフォンも広く普及しました。
多くの家庭に、インターネットに接続できる環境が整っていますので、家でパソコンを使って作ったデータを世界中に簡単に瞬時に送信できるというのが当たり前の世の中になりました。
このような社会環境の整備が進むと、今までオフィスで行っていた作業でも、簡単なものなどは世界中どこにいても仕事ができるようになったのです。
現在では家でパソコンなどを使って請け負った作業をパソコンなどによって行い、その作成物をデータとして送信して納品するという行為が、在宅ワークとして当たり前になっています。
では、昔からの内職と何が大きく違うのかということですが、まず、パソコンなどで行う作業のサービスに対しては、厚生労働省からのガイドラインは存在していますが、法律の整備はまだされていません。
在宅ワークに関しては、労働の最低基準などの環境がしっかり決まっていないということです。
また、収入に関しても在宅ワーカーは内職のように雇用主が賃金を計算して支払ってくれるという仕組みではなく、在宅ワーカーは個人事業主としてサービスを納品した後に、仕事の発注者に対して報酬を自分で計算して請求行為を行い、金額が支払われるという仕組みになっています。
在宅ワーカーはあくまで個人事業主ということで自分の管理は自分で行い、国などの自治体からの保護は基本的にはありません。
内職の探し方
ここでいう「内職」というのは、昔からある自宅で行う手作業の加工の仕事を指します。昔からある内職というものは、現代でも存在しています。
ただし、手作業を大量にこなすということで加工賃を考えると、雇用側としても海外に生産を委託することも増えていますので、昔と比べると内職の仕事量も減っています。
しかし、急ぎの仕事や海外発注するほど量がないもの、かなり細かな作業で内職でも熟練の技術が必要なものなどは、国内で発注することも多くなります。
内職を昔からしている人は、業者などとも通じているのでどんどん仕事がありますが、妊婦さんになって内職をしたいという人は、どこで内職の仕事を見つければいいのかわからないことがほとんです。
そこで、内職の探し方をまとめてみました。
職業安定所(ハローワーク)へ行く
自分ではどこを探していいのか分からないという人は、まず職業安定所(ハローワーク)へ行くことをおすすめします。
自分の住んでいる地区の中の近くにある職業安定所に行って、内職のお仕事を探しているということを伝えれば、求人がある内職の仕事を紹介してくれます。
職業安定所に出される求人ですし、家内労働法で守られている内職のため、安心してできる内職の仕事です。
仕事の詳細が職業安定所で分かるので自分が興味があったり、できそうな作業を見つけて応募してみましょう。
求人雑誌や求人広告から見つける
無料で配布されている求人雑誌や、新聞広告の求人欄や求人広告などを注意深く探してみましょう。
内職をしませんか?というような求人が出ていることがあるので、興味がある仕事やできそうな仕事を見つけて、事業主に電話で連絡を取ってみましょう。
街の張り紙やポスターにも注意する
スーパーの掲示板や、街中のいたるところに求人の張り紙がされています。求人に興味があるとじっと立ち止まって見ますが、意識していないと素通りしてしまいます。
このような街中でも内職の求人を見かけることがあります。特に内職の作業を発注している業者事務所の近くなどは、求人している確率が上がりますので、意識してお買い物の途中などは求人の張り紙やポスターをチェックしてみましょう。
口コミで探す
自分の周りに内職をしている人がいる場合、比較的簡単に内職の仕事が見つかる可能性があります。
内職をしている人は家で長期間仕事を続けている人が多いのですが、そのような人にどこから仕事を受けているのかということを聞いて自分で事業主に連絡を取ってみたり、内職をしている人に事業主が今求人をしていないか聞いたり、仕事をしたいと希望している人がいると発注者に伝言してもらうことで、あっさり内職の仕事が決まることがあります。
内職の仕事は一人の主婦が始めると、口コミで仕事を紹介してもらい、その近所の時間のある主婦がみんな内職を始めるということが良くあります。
内職を発注する側も、作業する部品を届けたり、納入品を回収する場合、近所で仕事をしてくれていることで、車で周りやすいという利点もあります。
また、口コミというものは情報も意外と確かですし、主婦のネットワークというものは受注する側としてもメリットがある場合があるので、口コミ求人というものは侮れないものです。
インターネットで探す
インターネットで内職の求人を探す方法があります。家にいながらにして、自分の条件に合う内職や興味のある作業を見つけることができるので、外出をしたくない妊婦さんには適した方法です。
情報の更新も順次行われますので、常に新しい求人情報を閲覧できます。
求人サイトはたくさんあり、特に会員登録しなくても良いサイトもありますが、ほとんどの求人サイトは会員登録をして情報を閲覧することが可能になります。
会員登録は非常に簡単で、そのほとんどが住所、氏名、生年月日、メールアドレスなどを記入すると完了します。
現在の在宅ワークの探し方
では次に、在宅ワークの探し方についてご紹介します。
在宅ワーク斡旋サイトで探す
現在の在宅ワークのほとんどは、パソコンを使った作成物をインターネットを通じて送信して行う仕事です。
仕事の内容はさまざまですが、基本的にはごく普通の家庭用のパソコンがあればできる仕事がたくさんあります。
パソコンのスキルも、キーボードを使って簡単な日本語の入力や数字の打ち込みだけでできる仕事から、特別なパソコンのスキルがなければできない仕事までさまざまですが、単純な仕事ほど単価が安くなりますので、大量にたくさんのデータ入力などをする必要があります。
また、データの加工やイラスト、デザイン、プログラミング、システムの開発など一定の高度なパソコンスキルを持った人でないとできない仕事であると、単価も高くなります。
外国語との翻訳という仕事も、特別な語学スキルがないとできませんので、通常のデータ入力の仕事よりも単価は高額になります。
パソコンを使った在宅ワークの仕事は、在宅ワークの求人サイトから探すことができます。
求人サイトを閲覧するためには、求人サイトに登録して情報を得ます。一箇所だけでなく数ヶ所の求人サイトに登録することで情報量も増えますし、近年の動向、単価の相場なども徐々に分かってきます。
気になる仕事に応募すると、書類審査やスキルチェックを受け、それに合格すると仕事をもらえます。
求人雑誌や広告で探す
パソコン入力など、現代の在宅ワークであっても求人雑誌や広告に求人が出ているときがありますので注意してみましょう。
気になる求人がある場合は、担当者にメールや電話で連絡して、スキルチェックなどを行って仕事を請け負います。
妊婦さんが内職や在宅ワークを探す時の注意
家で仕事をするということは、妊婦さんにとってはいろいろな面でメリットがありますが、内職であっても在宅であっても、しっかりした責任のある仕事ですので、品質を維持しながらちゃんと期日までに納品するということを守ることが大切です。
妊婦さんであってもその事に変わりはありません。仕事の相手先に迷惑をかけないためにも、無理のあるハードな仕事は、単価が高くても受注しないということが大切です。
妊婦さんはお腹の赤ちゃんや、自分の体調を管理することが一番大切です。
例えば、短期間で仕上げる必要のある仕事は、単価が高く設定されていることが多いのですが、単価が高くても徹夜で作業する必要があるような仕事は、妊婦さんが受ける仕事としては不向きであるということです。
また、在宅の仕事はやろうと思えば出産予定日近くでも請け負うことができますが、出産予定日というものはあくまでも予定であるので、早まる場合もあれば遅れる場合もあります。
自分が確実にできるという仕事でない限り、安易な気持ちで仕事をしないことも大切です。
まとめ
家で行う仕事には、昔からある内職や、新たに普及してきたパソコンを使って行う在宅ワークというものがあります。
どちらの仕事も妊婦さんが行う仕事として非常に向いている仕事といえます。
これらの在宅での仕事は、職業安定所や求人雑誌、求人広告などでも探すことができますが、インターネットの在宅ワーク求人サイトを利用すれば、家にいながらにして数多くの仕事を随時閲覧して探すことができます。
妊婦さんであるという自覚をしっかり持って、条件の良い在宅の仕事を探してみてくださいね。