妊娠したことを報告するのは、まずは旦那さんという方がほとんどでしょう。
しかし、旦那さんに報告するのと同時に考えるのが、ご両親への報告です。
妊娠が分かった段階というのは、妊娠が成立しただけということもあり、「子供ができたことを伝えていいものかどうか?」つい考えてしまいます。
喜ばしいことだけに早く伝えたい気持ちもありますが、万が一のことも考えられるため、両親の残念な顔も見たくありませんよね。
そこで今回は、
・ご両親へ妊娠の報告はいつすればいい?
・妊娠報告のタイミングは場合によって違うの?
・ご両親へ妊娠報告するときの注意点は?
といった方に、親に報告するタイミングや自分の親、夫の親への報告の仕方について、詳しくご紹介します。
妊娠の報告は病院できちんと確認してから考えよう!
妊娠しているという判断は人によって異なります。そのため、旦那さんへの妊娠の報告の仕方も一つとはいえません。
妊娠検査薬で、陽性の結果を見た時点で旦那さんに報告する方もいますし、きちんと病院で確認してから、旦那さんに伝える方もいます。
旦那さんへの妊娠の報告は、どちらでも問題はありませんが、ご両親への報告はそうはいきません。
やはり妊娠検査薬の結果だけで報告を入れるのは、好ましくないといえます。
病院でしっかり検査を受け、赤ちゃんの存在を医師に確認してもらってから、ご両親への妊娠の報告について、考えてみることが大切です。
両親への報告は旦那さんと意見が合わないことも
両親への報告を「今すぐに・・・」という旦那さんも少なくないのではないでしょうか?
「喜ばしいことだから・・・早く教えてあげよう」という男の人の意見も分かりますが、やはり妊娠は色々な事態が考えられます。
男性の多くは、妊娠したら無事出産まで運ぶものと思いがちですが、妊娠は常に上手く出産までいくと訳ではありません。
両親を喜ばせておいて、残念な結果に終わってしまうこともあり、そう考えるとやはり「もう少し待ってから」と考える女性の意見も尊重すべきです。
こうした夫婦の意見の違いは、何も妊娠の報告に限ったことではありませんが、やはり妊娠という一大事ですから、慎重になることが大切です。
夫婦で意見も異なることがありますが、色々な第三者の意見を参考にしながら、よく話し合って夫婦間で決めていくことが大切です。
次からは、一般的に報告に適しているとされる妊娠報告の時期について見ていくことにしましょう。夫婦間で話し合いを設けるときの参考にしましょう。
妊娠報告に適した時期とは?
妊娠した嬉しさのあまり、「親にも報告したい」「喜びを分かち合いたい」と考えるママもいることでしょう。
確かに妊娠を報告することで、両親は必ず喜んでくれることでしょう。
しかし、妊娠にはトラブルも付きもの。妊娠初期にもっとも多いトラブルの一つである流産は、8%~12%の確率で起こり得ます。
もちろんそれ以外の88%に入ることを誰もが望みますが、必ずしも自分に起こらないとは言い切れません。
仮に妊娠を報告してしまった後、流産となってしまった場合、自分たちが落ち込むだけではなくなってしまいます。
ただでさえ、流産などは夫婦にとって残念なことですから、その報告を再度両親にも伝えなくてはならないとなると、悲しみも倍になってしまいます。
そう考えると、やはり安定期に近づく3か月から5か月頃に報告するのがベストといえそうです。
実際に多くのママがこの頃に両親に妊娠を報告しています。
しかし、家庭によってはこの時期ならベストといえないこともあります。例を挙げながら一緒に考えていくことにしましょう。
早く妊娠の報告をした方が良いケース
それでは、なるべく早く妊娠の報告をした方がいい場合についてご紹介します。
夫の両親との関係が壊れてしまうことも
妊娠の報告は安定期に入ってからが良いと思い、5か月になってから報告したママの話ですが、その報告時期が原因で夫の両親と距離ができてしまった方がいます。
夫の母はすぐに報告をしてもらいたかったらしく、今まで何の連絡もくれなかった妻をよそよそしく感じてしまったそうで、その後の関係が上手くいかなくなったといいます。
もちろんそれだけが理由とも言い切れませんが、子供ができたという報告をずっと待ちわびていたご両親にとっては、報告の時期を妻が安定期以降に見計らったことが面白くなかったのでしょう。
こういったケースもありますので、結婚後長く子供を設けることができなかった場合や、不妊治療を長く続けていることをご両親が知っている場合などは、親の性格を判断した上で報告時期を早めることも大切といえます。
3か月頃の早めの時期に報告を入れてみると良いかもしれません。
家事が手につかなくなることも
妊娠初期は体調が大きく変化しはじめます。特にこの時期は、つわりに悩まされるママも少なくありません。
そんな状況であれば、報告の時期を早めてみましょう。両親と一緒に住んでいる場合などは、それに甘えて家事を手助けしてもらうことで、誤解が生じることも防げますし、円滑に妊娠初期を過ごすことができます。
具合が悪い時は遠慮なく、一日寝て過ごすこともできます。また、少し離れた場所に住んでいても、料理など辛い作業を助けるために、ご両親が足を運んでくれることもあるでしょう。
体調が思わしくなく、誰かの助けを得たい状況であれば、ご両親に早く報告してみるのもありといえます。妊娠2か月、3か月でも構いません。
自分の体調と相談しながら、決めてみるのがベストです。吐き気などをすぐに催してしまう場合にも、早めに報告した方が良いでしょう。
つわりは突然襲ってくるため、その症状から気が付かれてしまうことも少なくありません。報告よりも、体調の異変で妊娠に気づかれてしまうことだけは避けたいものです。
つわりの症状がひどい場合にも、きちんと自分たちの口から報告することができるよう、報告の時期を早めた方が良いといえます。
遅く妊娠の報告をした方が良いケース
次に、妊娠の報告は遅い方が良い場合についてご紹介します。
流産などを繰り返している場合
悲しい話ですが、赤ちゃんが流れやすい方もいます。今まで妊娠したことはあるのに、流産を経験してしまった方もいます。
そのようなママの場合、病院でも注意はしてくれてはいますが、また流産してしまうリスクが、人よりもどうしても多くなってしまいます。
せっかく親に報告をしたのに、残念な結果になってしまった場合、それを再び伝えることも辛いものです。
したがって、妊娠の報告も3か月頃から5か月頃がベストとはいえ、それを守る必要はありません。
「安定期に入り、医師から妊娠が順調に進んでいるね。」と言われてからでも報告は十分間に合います。
旦那さんとも相談し、妊娠の経過を見ながら、報告時期を検討してみましょう。
体調が悪くそっとしておいて欲しい時
親に妊娠を報告すると、ご両親によっては、小まめに連絡を入れてきたり、頻繁に訪問してくることがあります。
今までは行き来がなかった親であっても、孫ができた嬉しさと何かできないかという善意から、こうした行動をとってしまいがちですが、妊娠初期の体調の思わしくない時期は「そっとしておいて欲しい」とつい思ってしまうものです。
報告後、両親がどのような態度をとるかの予想は難しいことではありますが、つわりなど、妊娠初期特有の体調不良が日々続くようであれば、妊娠の報告を遅らせることも、選択肢の一つといえます。
面倒な親への対応を回避することができます。ご両親の性格などを踏まえて考えてみることも大切といえます。
旦那さんと良く話し合った上で対応を考えてみましょう。
旦那さんの両親と妻の両親への妊娠報告は同じ時期に!
妊娠が分かった嬉しさもあり、話しやすさから、自分の家の両親にまず報告してしまう方も少なくないですが、旦那さんの両親への報告も同じ時期にすることが大切です。
もちろん実家の両親に口止めすることも可能ではありますが、出産後妊娠の話が出たときに、「妊娠初期につわりが、ひどかったわよね。」なんてうっかり話に出てしまうことも考えられます。
そうなったら、やはり気まずいものです。可愛い孫の誕生は自分の両親だけでなく、旦那さんの両親にとってもとても楽しみなことです。
時期に差をつけることなく、双方のご両親に妊娠を報告するようにしましょう。
報告を同じ時期にするはずが、連絡などが取れずに、どうしても時期がずれてしまうこともありますが、そのような場合には、まだ片方の家に伝えられていない旨を素直に話し、配慮してもらえるようお願いを入れましょう。
妊娠報告の仕方は?
妊娠したことを親に伝える場合、妻側には妻が、夫側には夫が伝えるケースが一般的です。
地域やしきたりの違いによって、旦那さんがすべて報告するのが常識とされているケースもあるようですし、旦那さんの仕事が忙しいため、妻が旦那さんの両親へ報告を行うケースもあります。
ですが、全国的に見ても、母親、父親への妊娠の報告はそれぞれの子どもが伝えることが多くなっています。
そのため、妊娠の報告の方法も、それぞれの判断に任せて良いといえます。電話で伝えても良いですし、メールで伝えるのも良いでしょう。
自分の子どもが伝える方法をとやかく言う親はいませんので、旦那さんの両親への報告も旦那さんに任せてみると良いでしょう。
妊娠中を考えて報告内容を考えることも大切!
妊娠の報告を親に伝えると、中には孫のためにと、あれこれ世話を焼こうとするご両親も多いくいます。
口にするべき物に対し、とやかく発言してくる親もいますし、孫の名づけについて、口を出してくる親など、色んなご両親がいます。
それを不快に感じない方は問題ありませんが、自分の両親ならともかく、旦那さんの両親に色々言われることを嫌と感じる妊婦さんは少なくありません。
妊娠はこの頃体調も思わしくなく、気持ちも起伏してしまうことも少なくありませんので、そうした妊娠中の過ごし方についても、妊娠を報告する際には考えておくことが大切です。
旦那さんの両親へ報告する場合には、旦那さんに妊娠中静かに過ごすことができるよう口添えをお願いしてみましょう。
「つわりがひどいようなので、少し静かに過ごさせてやってくれ。」とか「妊娠が安定するまで、そっと見守ってほしい」などと伝えてもらうようにしましょう。
また、早い時期に報告を入れた場合は、「親戚への報告も安定期まで待ってもらえないか」と、口添えしてもらえると安心です。
妊娠報告をした後のことについても、夫婦で相談した上で、報告の際に伝えるようにしておきましょう。
母子手帳をもらったり赤ちゃんの心音を聞いたタイミングで報告するのもアリ!
妊娠後の体調や、夫婦のタイミングで伝えることがベストといえる親への妊娠報告ですが、やはり嬉しさを感じたときに報告したいと考える女性も多くいます。
例えば、母子手帳をもらったり、赤ちゃんの心音を初めて聞いた時などは、妊娠の喜びを再確認することも多いですが、このようなタイミングは妊娠報告にもベストです。
「親へ報告したい」「親にもこの嬉しさを伝えたい」と思える瞬間に合わせて、報告を決断してみるのも良いタイミングです。
まとめ
妊娠できたことは夫婦にとっても嬉しいことですが、ご両親にとってもとても喜ばしいことです。
しかし、妊娠報告の時期によっては、そんな嬉しい報告がトラブルの原因になってしまうこともゼロとはいえません。
そうならないためにも、自分の妊娠の調子を考えた上で報告の時期を考えたり、ご両親への伝え方を選択しましょう。
妊娠の報告は、夫婦とご両親では考え方が大きく異なることもありますので、親の立場に立って妊娠報告をしてあげることも重要です。
妊娠3か月から5か月を目安に、それぞれの家庭に合った、一番良い報告時期と伝え方を見つけてみましょう。
最近ではご両親へのサプライズとして、妊娠報告をイベント化している夫婦も増えています。そんな喜びの瞬間を、一生の思い出にできる妊娠報告も素敵ですね。